2022年1月27日2022年1月27日お肌のトラブルケア,皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア
多汗症を治すにはどんな治療法がある?
多汗症を治すにはどんな治療法がある?
こんにちは。
今回は「多汗症」の治療についてご紹介致します。
誰でも運動したり、緊張したりすると汗は多くでます。
その量が過剰であったり、また日常生活においても汗が多量となり不便さを感じると、多汗症の診断(厳密には診断基準が複数)となります。
つまり、生活環境や精神的な要因によらず、汗が多い状態です。
この汗は汗腺の中でも主にエクリン汗腺から分泌される汗で、自律神経の失調が汗を多くだしてしまうのが原因です。
そこで多汗症の治療として有名なのがボトックス注射です。
ボトックス注射は神経末端からのアセチルコリン分泌を抑制する成分が含まれているので、エクリン汗腺には効果が大きいのです。
わきであれば、わき全体に細かく注射をしていきます。手のひらや足のひらも同じように注射していきます。
ここで問題が痛みです。わきはクリームの麻酔でほぼ痛みを感じず、軽度ぐらいです。
しかし手や足の場合は、麻酔を塗っても痛みを強く感じやすい部位です。
ちなみに、ボトックス注射投与は約半年に一回行います。
現在では、多汗症まではいかないが、夏場のわき汗や汗じみが気になるというかたも、積極的にボトックス注射を受けることが多いです。
そして、多汗症は稀に他疾患によることがありますので、その鑑別も必要となります。
代表的なところでは、甲状腺疾患、糖尿病、低血糖、悪性リンパ腫、薬剤性などがあります。
ちなみに、これらは全身性多汗症の場合が多いです。
多汗症でボトックス注射を受けたい場合は、よく医師の説明を聞いてから、受けてください。
記事
濱野 英明(はまの ひであき)先生
テティス横濱美容皮膚科 院長
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
一般社団法人日本スキンケア協会 顧問
ヒアルロン酸・ボトックス注入認定指導医
川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。
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