2022年8月22日2024年7月26日お肌のトラブルケア

一度開いた毛穴は元には戻らないの?

毛穴の中でも聞かれることの多い2つの質問について、それぞれ解説していきます。

 

 

歳をとっても毛穴は小さくなりますか?

考えられる原因

年齢を重ねるごとに、肌はたるみますがが、 加齢による毛穴の広がりは、たるみが原因と思われます。

 

毛穴開口部の大きさや色によって毛穴が目立つかどうかが決まります。

 

目立つ毛穴ほど大きな皮脂腺があり、皮脂を分泌しているので、脂性肌の人の毛穴は目立ちやすくなります

 

 

また、毛穴に角栓が詰まった状態になると毛穴は広げられ大きくなってしまうので、毛穴が広がってしまう原因にもなります。

 

 

角栓は細胞由来のセラミド、コレステロール、遊離脂肪酸やタンパク質成分のほかに化粧品成分、汚れからできているのです。

 

角栓を形成しやすい成分を配合した化粧品を塗り続けると、 角栓の形成が促進されて毛穴が広がる可能性があります。

 

洗顔料で落ちにくい粉体・化粧品成分のほうが毛穴を詰まらせる可能性が高いと思われます。

 

 

 

スキンケアのポイント

たるみからくる毛穴の広がりは、日常的に表情筋などを刺激するマッサージでケアを!

 

毛穴に角栓を詰まらせないように、まずは基本的な洗顔を丁寧に行うことが重要です。

 

また、ピーリング化粧品などを使用し、余分な角質を取り除くことも毛穴の詰まりの予防につながります。

 

 

その他の注意点

毛穴は食事から摂った油の排泄器官でもあります。

 

過剰な皮脂の原因となる脂っこい食事を控えるなど、食生活にも気を配りましょう。

 

 

 

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毛穴の開きで悩んでいて、お肌も乾燥しています。私のような肌だと一度開いた毛穴は元に戻らないんですか?

考えられる原因

一度開いた毛穴を元に戻すことは難しいと考えられます。

 

まず、毛穴が開いてしまう原因として乾燥が挙げられます。

 

乾燥している肌は、毛穴の周りの水分も乏しくなっているため、毛穴の周りの皮膚がしぼんで毛穴が開いているように見えます。

 

つまり肌の水分が不足していると毛穴が開くと考えられます。

 

 

大人になってくると、肌の水分が少なくなっていくため、毛穴が開いて見えるようになります。

 

逆に、肌が水分をしっかりとため込んでふっくらしているのなら、毛穴は目立たなくなります。

 

 

また、毛穴の開きが起こっている肌には、皮脂も足りていない場合も多くあります。

 

大人になると皮脂の量も減っていくため、水分を与えていくのと同時に、 毛穴ケアを行い、 皮脂が出やすい環境を作ることが大切です。

 

毛穴を気にして、こすったり、皮脂を取り除き過ぎたりすると、さらに開いてしまいます。

 

 

スキンケアのポイント

最大の毛穴ケアは保湿!

 

肌を保湿してあげることが重要です。

 

毛穴の開きを引き締める方法は、肌にたっぷりの水分を与え、乾燥によって開いて見える毛穴を保湿することで、目立たなくさせることです。

 

これはどんな肌の方にもおすすめの毛穴改善方法です。

 

スキンケアの基本である保湿をしっかりと行っているだけでも、毛穴はかなり目立たなくなっていきます。

 

ところが加齢によって毛穴が楕円形に開いて見える場合は、保湿だけでは足りないため、肌を根本から、立て直して、ハリを取り戻すケアが必要になってきます。

 

 

その他の注意点

食事でもコラーゲンの多い食べ物が必要です。

 

コラーゲンドリンクを摂取し、肌への潤いを与えることも一つの方法です。

 

コラーゲンは直接真皮のコラーゲンになるわけではないですが、角質の水分量が上がるというデータがあります。

 

また、ビタミンCの豊富な食べ物を摂ると、肌に必要なコラーゲンの生成を促進するので、結果として、毛穴の目立たない、ふっくらしたすべすべの肌へと近づきます。

 


《参考書籍》

日本スキンケア協会公式テキスト『しっかり学べるスキンケアカウンセリング教本』

 

 

 

この記事を書いた人

日本一のエステティシャンエステ王子 width=

小野 浩二 先生(エステ王子)

*エステティックコンテスト全国大会1位

*ビューティ&ウェルネス専門職大学 准教授

*日本スキンケア協会 代表理事

*日本エステティック業協会(AEA)認定講師

大手エステティックサロンにて、技術、売上げ、カウンセリング入会率No.1になった経験を持ち本店店長を歴任。わずか2年でエリアマネージャーとなる。その後、大学院に進学しダイエットや生活習慣病などの研究を行い、修士号を取得。2008年日本エステティック協会創立35周年記念エステティックコンテスト全国大会で「優勝」。フェイシャル、ボディのテクニックが評価され日本一のエステティシャンとなり、メディア等で「エステ王子」として話題となる。現在はサロンでの現場経験を活かし、人材教育に力を入れる。また、医師、大学教授、厚生労働省研究班とともに研究事業にも積極的に取り組んでおり「正しいスキンケア」や「正しいエステ」の普及を行っている。テレビ出演多数。著書・DVDは26冊出版。