2023年5月15日2024年3月25日お肌のトラブルケア
鼻の角質に悩む方必見!角栓ができる理由と正しいケア・NGのケアを解説
皮脂が多く分泌される場所に現れる角栓は、ブツブツとした見た目で肌の印象を大きく損ねてしまいます。
特に鼻はもっとも角栓ができやすい場所であり、いわゆる「イチゴ鼻」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そもそも、なぜ角栓はできるのか、正しい角栓のケア方法や、やってはいけないことなどを詳しく解説します。
そもそも角栓とは?
角栓とは、皮膚の表面や毛穴の中に溜まった古い角質や皮脂、汚れなどが固まった小さな塊のことを指します。
角栓ができやすい場所は、おもに鼻や額、Tゾーンなどで、時間の経過とともに黒くブツブツした見た目に変化していくこともあります。
特に鼻は皮脂が多く分泌される場所であるため、角栓に悩む方は少なくありません。
角栓ができた場所を触ってみると、ベタベタとした感触があることから、角栓の正体は皮脂であると勘違いしている方も多いでしょう。
しかし、実は角栓を構成する約7割は古い角質(=たんぱく質)であり、皮脂や汚れは残りの3割にしか過ぎないのです。
そのため、角栓ができた場合には、たんぱく質と皮脂・汚れを分解し落とすことがケアのコツといえます。
鼻の角栓はなぜできるの?
角栓ができる要因にはさまざまなものがあります。
特に代表的な5つのケースを紹介しましょう。
不十分な洗顔による皮脂汚れやメイク汚れ
鼻の周りには多くの皮脂腺が存在するため、特に皮脂が詰まりやすい傾向にあります。
また、皮脂の分泌量が多いことからメイクも入念にすることが多いものです。
しかし、しっかりと洗顔をしていないと皮脂やメイク汚れが毛穴に詰まってしまい、それらが酸化し角栓となって形成されます。
肌の乾燥
皮脂汚れやメイク汚れを落とすために、特に入念に鼻を洗うと、本来必要な皮脂まで取り除かれてしまいます。
適度な水分が保持できなくなると肌が乾燥し、肌の表面が硬くなって毛穴が詰まりやすくなります。
皮脂の過剰分泌
肌の乾燥だけでなく、過剰な皮脂の分泌も角栓の原因となることがあります。
特に、甘いものや脂肪分の多い食べ物を多く摂取していると皮脂が分泌されやすく、毛穴に皮脂汚れが詰まっていきます。
間違ったスキンケア
スキンケアの方法や手順を間違ってしまうと、肌の乾燥や皮脂の過剰分泌につながることもあります。
たとえば、洗顔の際に熱いお湯をかけたり、強い力で擦ったりする行為は肌の乾燥を悪化させ角質の原因となります。
お肌のターンオーバーの乱れ
私たちの皮膚細胞は一定周期で生まれ変わっており、これをターンオーバーとよびます。
加齢や不規則な生活、食生活の乱れ、ストレスなどによってターンオーバーが乱れることがあり、その結果肌荒れや乾燥皮脂の過剰分泌につながり、角栓の間接的な原因となることもあります。
鼻の角栓ケアでやってはいけないこと
鼻に角栓が目立ってくると、無理矢理にでも取り除きたくなることがあります。
また、インターネットやSNSではさまざまな角栓ケアの方法が紹介されており、それらを試したくなることもあるでしょう。
しかし、なかには間違った方法が紹介されているケースもありさらに症状を悪化させるリスクもあるのです。
そこで、鼻の角栓ケアで絶対にやってはいけないことを紹介します。
ホホバオイルを染み込ませた綿棒
ホホバオイルを綿棒に染み込ませ、鼻に適量を刷り込ませる方法が話題になったことがあります。
しかし、結論からいえばこの方法は適切ではありません。
ホホバオイルは皮脂汚れを落とす際に効果を発揮しますが、皮脂が酸化した角栓は取り除くことが難しい場合が多いためです。
また、ホホバオイルが毛穴に染み込み、それが原因で新たな角栓となるリスクもあるのです。
本来の用途とは異なるもの・方法でパックをする
ホホバオイルと同様に、一時期SNSなどで話題になったのが医薬品軟膏を塗ってパックをする方法です。
医薬品ということで肌への影響が少ないイメージをもたれがちですが、そもそも医薬品は治療を目的としたものであり、スキンケアを前提に開発されていません。
また、医薬品の注意書きにも「用法を守ること」が明記されているため、それ以外の用途で使用すべきではありません。
本来の用法を守らず医薬品を使用した場合、重大な副作用や肌トラブルを引き起こすリスクもあるため、本来の用途とは異なるものや方法でパックをすることは絶対に控えましょう。
⽔洗顔
水洗顔とは、その名の通り洗顔フォームなどの薬剤を一切使用せず、水またはお湯のみで洗顔する方法です。
皮脂やメイク汚れは水で洗っただけでは落としきることが難しく、毛穴の中に汚れが残ってしまいます。
そのため、角栓のケアにおいて水洗顔は適さない方法といえるでしょう。
肌断⾷
肌断食とは、洗顔後に化粧水や乳液、クリームなどを一切使用せず、スキンケアそのものを行わないことを指します。
スキンケアを怠ってしまうと洗顔後に皮膚から水分が失われていき、乾燥や肌荒れを招きます。
上記でも紹介した通り、肌の乾燥は角栓の原因となることから、肌断食は避けたほうが良いでしょう。
はがすタイプの⽑⽳パック
コンビニやドラッグストアでは、鼻の形状にカットされた専用の毛穴パックが販売されています。
シール状のパックを貼った後、それを剥がすことで角栓を取り除けるのですが、肌へ直接物理的なダメージが加わるリスクがあります。
頻繁に毛穴パックを使用していると、徐々に毛穴が広がっていき角栓ができやすい状態になるため、適切なケアとはいえないのです。
角栓を無理に押し出す
鼻に角栓が目立ってくると、ピンセットやコメドプッシャー、指などで強引に押し出したくなることもあるでしょう。
しかし、こちらも肌へ直接的なダメージが加わってしまい、肌トラブルを招くおそれがあるため避けるべきです。
一見清潔に見える器具や指でも、わずかな細菌が毛穴に入り込むと炎症を引き起こす可能性があり、さらに角栓が悪化することもあります。
角栓のケアに重要なクレンジングと洗顔方法の見直し
では、角栓ができてしまった場合、どのようなケアをすべきなのでしょうか。
特に気をつけたいのが、クレンジングと洗顔方法の見直しです。
頑固な角栓が目立ってくると、つい強い力でゴシゴシと擦りたくなってしまいますが、上記でも紹介した通りこれは逆効果です。
正しい方法は、一言でいえば角栓を「溶かして洗い落とす」こと。
ドラッグストアやECサイトなどでは、角栓ケアに特化したスキンケアアイテムが充実しており、クレイタイプやオイルタイプなどさまざまなタイプがあります。
これを鼻の周辺に優しく塗り込むようにすると、徐々に毛穴に詰まった角栓が溶け出してきます。
その後、クレンジングオイルで顔全体のメイクを落とし、優しく洗顔をしましょう。
洗顔の際は、たっぷりの泡で汚れを吸着させるように洗い落とすのがコツです。
なお、クレンジングや洗顔の後は薬剤が表面に残らないよう、しっかりと洗い流しましょう。
わずかなオイルやフォームなどが顔に残ったままになっていると、それが毛穴に詰まり角栓の原因となることもあります。
角栓を生まないための生活習慣とは?
角栓を予防するためには、正しいスキンケアと同時に普段からの生活習慣も見直す必要があります。
角栓ができる原因の部分でも簡単に紹介しましたが、食生活の乱れやストレスなどによって肌が荒れ、それが角栓の原因となることもあります。
そのため、以下のような生活習慣を見直すことを心がけましょう。
・十分な睡眠をとる
・ストレスを溜め込まない
・糖分・脂肪分の多い食事を控える
・自宅に帰ったらすぐにメイクを落とし洗顔する
・洗顔後は必ずスキンケアをして水分を保つ
・紫外線予防を徹底する
・マスクが不要なときはすぐに外す
紫外線や摩擦といった外部刺激も肌の乾燥を引き起こす要因となります。
そのため、外に出る際には日傘や帽子、日焼け止めクリームなどで紫外線対策を忘れないようにしましょう。
また、長時間マスクをしていると鼻の皮膚に摩擦が生じ、こちらも乾燥を引き起こす原因になります。
自宅に帰ってきたときや、車の中などマスクの着用が不要なときには速やかに外し、肌へのダメージを抑えましょう。
角栓を放置するとどうなる?
美しく透明感のある肌を維持するためにも角栓の正しいケアは重要です。
では、もし角栓ができたままケアを怠った場合、どのような影響が考えられるのでしょうか。
角栓ができたばかりの頃はあまり目立つことはありませんが、時間が経過すると角栓が酸化していき、黒く変色してくることがあります。
毛穴に黒い角栓が詰まった状態になると、鼻の表面がブツブツとイチゴのような見た目に変化してきます。
これをカバーするためにメイクを重点的にすると、さらに汚れが折り重なっていき、悪循環に陥ってしまいます。
また、これ以外にも肌がくすんで見えたり、ニキビや吹き出物ができやすくなるなどの影響が出てきます。
▶関連記事:ニキビや角質バリア強化にも効果がある美白有効成分 『リン酸L-アスコルビルマグネシウム』
まとめ
角栓ができると強い力で顔を洗いたくなりますが、このような行動は逆効果となるおそれがあります。
今回紹介した正しいケアの方法を参考にしながら、日々のスキンケアに役立ててみてください。
また、角栓は食生活や睡眠、ストレスなど、日々の生活習慣が原因となってできることもあります。
仕事や家事など忙しい日々のなかでも、時間の使い方を工夫しながら十分な睡眠時間をとり、ストレスともうまく付き合っていくことを心がけましょう。
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