2022年10月27日2024年5月20日お肌のトラブルケア

吹き出物やニキビはなぜできる?効果的な改善法や予防法を紹介

吹き出物やニキビができる原因に悩む女性

 

吹き出物やニキビは、顔や首筋などに現れると目立ちやすく、身体的なコンプレックスにもなりがちです。

 

できるだけ発症を抑えるために有効な予防策を知りたい方や、すでに現れている吹き出物やニキビを治したいと考えている方も多いでしょう。

 

そこで本記事では、吹き出物やニキビの有効な予防法や対策法について詳しく解説します。

 

吹き出物・ニキビの違い

鏡で顔にできた吹き出物を見る女性

 

そもそも、吹き出物とニキビの違いが明確に分からないという方も多いのではないでしょうか。

 

一般的には、思春期に現れるものがニキビ、大人になってから現れるのが吹き出物、といったように使い分けられることも多いですが、医学的に見た場合、実は両者に明確な違いはありません

 

なお、吹き出物もニキビも正式な名称ではなく、正確には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」といいます。

 

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口周りにできる吹き出物・ニキビができる原因とは

吹き出物やニキビが現れる部位はさまざまですが、なかでも多いのが顔面です。

 

顔は皮脂の分泌量が多いことがひとつの原因ですが、特に目立つ部位でもあるためコンプレックスを抱きがちです。

 

顔の吹き出物やニキビといえば、鼻やTゾーンに現れやすいですが、意外と多いのが口周りです。

 

なぜ口周りに吹き出物やニキビができるのか、主な原因を紹介しましょう。

 

ホルモンバランスの乱れ

健康な人間の体はホルモンバランスがとれていることで抵抗力を維持しています。

 

しかし、加齢や寝不足・不規則な生活が続くなどの理由でホルモンバランスが乱れることがあり、これによって吹き出物やニキビが現れることがあるのです。

 

 

胃腸が弱っている

人間の消化器官には生命の維持に欠かせないさまざまな菌が存在し、これらの働きによっても抵抗力が維持されています。

 

しかし、冷たい食べ物や飲み物を多く摂取したり、消化に悪いものを多く摂取したりすることで胃腸の働きが低下することもあります。

 

これによって吹き出物やニキビが現れやすくなります。

 

 

ストレス

「ストレスは万病のもと」という言葉があるように、わたしたちの心と体は密接につながっており、精神的な不安や悩みを抱えていると体調を崩しやすくなります

 

また、ストレスは上記に挙げたホルモンバランスの乱れや胃腸の機能低下を引き起こす要因にもなり、抵抗力そのものの低下にも直結するのです。

 

 

乾燥

上記で挙げたのは体の内部から生じる要因といえますが、外部からの影響で吹き出物やニキビができる場合もあります。

 

特に肌の乾燥は大敵であり、角質が剝がれ落ちていくことで肌本来のバリア機能が低下し、雑菌が皮下組織へ入り込み吹き出物やニキビを生じさせることも少なくありません。

 

 

便秘

意外に感じられる方も多いですが、便秘も吹き出物やニキビの原因になることがあります。

 

正常に便が排出されず体内に留まっている期間が長くなると、腸内に悪玉菌とよばれる菌が繁殖し、血液とともに体内に運ばれていきます。

 

その結果、悪玉菌を体外に排出しようとして吹き出物やニキビが現れることも少なくありません。

 

 

 

吹き出物やニキビの具体的な症状

吹き出物やニキビの症状を一言で表すとすれば、肌の表面に発疹や腫れのようなものが現れ、炎症を引き起こすものです。

 

しかし、より細かく見ていくと、

「白ニキビ」

「黒ニキビ」

「赤ニキビ」

といった種類があり、症状も異なります。

 

白ニキビ

皮脂や汚れ、体内の老廃物が正常に排出できず毛穴に詰まり、発疹のように盛り上がった状態を白ニキビといいます。

 

皮脂や老廃物が毛穴を塞いで残ったままになっているため、白い発疹のような見た目をしています。

 

 

黒ニキビ

白ニキビが進行すると、毛穴に詰まった皮脂や老廃物が皮膚の表面に現れてきます

 

このとき、表面に出た皮脂や老廃物は酸化し黒くなることから、黒ニキビとよばれます。

 

 

赤ニキビ

毛穴に残った皮脂や老廃物から菌が発生し、それが皮下組織で繁殖していくと皮膚の炎症を引き起こします

患部が赤く腫れ上がったように見えるため、赤ニキビとよばれます。

 

 

 

口周りのニキビ・吹き出物を防ぐために日常生活で気をつけること

口周りにできたにきびに悩む女性

 

口周りに生じるニキビや吹き出物を未然に防ぐためには、日常生活のなかでどのような点に注意すべきなのでしょうか。

 

押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

 

乾燥対策に力を入れる

まずは口周りが乾燥しないよう、保湿を心がけることが重要です。

 

洗顔や入浴後、就寝前などに、保湿力の高い乳液、クリーム、オイルでスキンケアを行いましょう。

 

口周りが特に乾燥する原因とは

空気が乾燥する冬になると、口周りが乾燥し白い粉を吹いたり、ガサガサと荒れてくることがあります。

 

昨今では日常的にマスクをしていることで、口周りの皮膚が摩擦によるダメージを受けて乾燥するケースも少なくありません。

 

また、ムダ毛処理の際にシェーバーやカミソリ負けによって肌がダメージを受け、乾燥しやすくなることも原因として考えられます。

 

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刺激を避ける

外部からの物理的なダメージによって生じる吹き出物やニキビを予防するためには、日頃から刺激を加えないよう心がけることが重要です。

 

上記でも紹介したマスクやシェーバー以外にも、洗顔やクレンジングの刺激も大敵です。

 

強い力で擦るように洗うのではなく、泡を手にとって汚れを吸着することを意識してみましょう。

 

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ストレスはためずに発散する

ホルモンバランスを維持し肌荒れを防ぐためにも、ストレスと上手に付き合うことが重要です。

 

生活していくうえで一切のストレスを排除することは現実的ではないため、ストレスが溜まってきたら適度に発散していきましょう。

 

ストレスの解消方法

ストレスの解消法は人によっても異なりますが、おすすめの方法としては適度な運動、スポーツがあります。

 

体を動かすことでセロトニンとよばれる物質が生成され、前向きな気持ちを取り戻しストレスを解消できます。

 

また、これ以外にも、映画や音楽、旅行、アウトドア、友人とのおしゃべりなど、自分が好きなことや興味のあることに没頭する時間をつくってみるのも重要です。

 

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しっかり寝る

肌にさまざまなダメージが加わったとしても、私たちの皮膚は一定周期で再生を繰り返しています。

 

これをターンオーバーとよびますが、正常なターンオーバーサイクルが繰り返されていれば肌のバリア機能は維持され、吹き出物やニキビの発生を抑えることができます

 

ターンオーバーは就寝中に活発になるため、寝不足は大敵といえます。

 

毎日十分な睡眠時間を確保するとともに、就寝時間と起床時間を決めて一定の生活リズムを保ちましょう。

 

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よく噛んで食べる

消化に悪い食べ物を摂取すると胃腸に負担がかかり、体の抵抗力が弱まる可能性があります。

 

そのため、消化を助けるためにもよく噛んで食べることを心がけましょう。

 

胃腸に負担をかけない食事とは

胃腸の負担を軽減するためには、よく噛んで食べることはもちろんですが、消化しやすい食材を選び調理方法も工夫することが重要です。

 

まず、脂肪分の多い肉類やバター、マヨネーズなどは胃腸に負担をかけやすく、消化を妨げる傾向があります。

 

肉類であれば赤身を中心に脂肪分の少ないものを選び、魚介類は赤身よりも白身の魚を選びましょう。

 

 

さらに、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を積極的に取り入れることもおすすめです。

 

調理方法の工夫としては、できるだけ温かいメニューを心がけることです。

 

夏になると冷たいものを口にしたくなりますが、そればかりだと胃腸に負担がかかります。

 

たとえば、素麺や冷やし中華など冷たいメニューがメインの場合には、温かいスープや温野菜などもプラスすると消化がよくなります。

 

 

 

口周りのニキビの「正しいスキンケア」

睡眠をとる女性

 

口周りの吹き出物やニキビを防ぐためには、日頃から正しいスキンケアを心がけることも重要です。

 

正しいスキンケアの鉄則は、これまでも紹介してきたように肌へダメージを与えないことです。

 

それに加えて、化粧水や乳液、クリームといったスキンケア製品を使う順番も大きなポイントとなります。

 

基本的には、化粧水→乳液→クリームといった順番で使用しますが、製品によっては使い方が個別に指定されているものもあります。

 

そのような場合、正しい使用方法・順番を守るようにしましょう。

 

 

 

美容皮膚科での治療方法について

生活習慣やスキンケアに注意しているものの、吹き出物やニキビがなかなか治らず悩んでいる方もいます。

 

そのような場合には、美容皮膚科を受診し最適な治療法を医師と相談してみましょう。

 

美容皮膚科の吹き出物・ニキビ治療といえば、塗り薬や飲み薬などを処方されるケースが一般的です。

 

吹き出物やニキビの原因に応じて、抗菌薬や炎症を抑える薬が処方されることもあれば、毛穴詰まりを解消するための薬が処方されることもあります。

 

 

なお、塗り薬や飲み薬でも症状が改善しない場合には、専用の器具を使って毛穴の皮脂や角質を直接取り除く方法や、ケミカルピーリングとよばれる施術が用いられることもあります。

 

ケミカルピーリングは角質を剥がす特殊な治療法ですが、保険の適用外となっています。

 

そのため、すべての美容皮膚科で対応できるとは限らず、事前に確認が必要です。

 

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まとめ

吹き出物やニキビは若年層ばかりではなく、大人になってからも悩むことの多い肌トラブルです。

 

発症する原因はストレスや肌の乾燥、胃腸の機能低下などさまざまですが、生活習慣やスキンケアの方法を見直すことが予防の観点から重要といえます。

 

発症してから症状が改善せず悩んでいる方は、一度美容皮膚科を受診し専門医から診断してもらうことがおすすめです。

 

 

この記事を書いた人

高本聖子先生‗日本スキンケア協会認定講師 width=

高本 聖子 先生

*日本スキンケア協会 認定講師
*プライベートサロンBPPT桜梅桃季 オーナー
*ビューティースクールBPPT桜梅桃季アカデミー 学院長
*リアルビューティーアカデミー 学院長
*JSSE 認定エステティシャン
*日本エステティック協会 認定エステティシャン

大手エステサロン2社に勤務し、店長マネージャー、トレーナーとして社員教育や顧客向けのイベント講師などを務める。 メンズエステ指導、トレーナー育成やシンガポールの大手チェーン店への技術指導研修などの経験も持つ。
現在は35年間の美容経験と教育指導30年キャリアを活かし、自サロンの運営、サロンのコンサルティング、独立開業の支援などを中心に現場に沿った指導を行う。日本のみならず中国のエステサロンでも教育を行う。これまでに教育した人数は5,000名以上。

 

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