2022年11月15日2023年10月19日お肌のトラブルケア
角栓はなぜできる?予防法や正しいスキンケアのポイントも紹介
毛穴に現れる黒いブツブツとした斑点は角栓ともよばれ、さまざまな原因によって生じます。
特に鼻のまわりなどにできやすく、顔のなかでも目立つ部位に現れることが多いためコンプレックスを感じる方も少なくありません。
そもそも角栓とは何なのか、なぜ角栓はできるのか、主な原因を紹介するとともに、角栓を防ぐための予防法やスキンケアのコツなどを紹介します。
角栓とは
角栓とは、一言で表すと毛穴に詰まった角質や皮脂のことを指します。
私たちの肌は新陳代謝によって古い角質から新しい角質へと生まれ変わっています。
通常、古い角質は自然と剥がれ落ちていきますが、何らかの理由によって正常な新陳代謝が行われないと古い角質が毛穴に詰まってしまうのです。
また、肌の表面から水分が蒸発しないように適度な皮脂(油分)が存在しますが、皮脂の分泌量が増えることで毛穴に詰まってしまうこともあります。
角栓の内訳としては、毛穴に詰まった古い角質が全体の約7割、皮脂が残りの3割を占めており、大半は古い角質であることも分かっています。
角栓ができる原因
正常に新陳代謝が行われている健康な肌の場合、毛穴に角栓ができることはほとんどありません。
では、なぜ角栓ができてしまうのか、考えられるいくつかの原因を紹介しましょう。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のことを指します。
ターンオーバーが乱れる原因はさまざまで、代表的なものには不規則な生活リズムや睡眠不足、ビタミン・ミネラルの不足、ストレスなどが挙げられます。
また、上記のような内的要因以外にも、紫外線や摩擦といった外敵要因によって肌が荒れ、乾燥することによってターンオーバーが乱れ、結果として角栓ができやすくなることもあります。
不十分なクレンジング・洗顔
物理的な要因によって角栓ができるケースもあります。
特に多いのが、メイク落としのムラや不十分な洗顔です。
肌の表面にメイクの一部や汚れが残っていると、古い角質と混ざり合った状態で毛穴に詰まることがあります。
皮脂の分泌量が多い
皮脂の分泌量がもともと多い体質の方や、生活習慣の変化によって一時的に大量の皮脂が分泌された場合、毛穴に詰まったまま取れなくなり角栓として残るケースもあります。
特に食生活は皮脂の分泌量に大きく影響し、脂肪分の多い食事を摂っていると角栓ができやすくなります。
ついついやってしまうお肌トラブルにつながるNG行動とは?
毎日のように仕事に忙殺されていると、適切なスキンケアに割くだけの時間が確保できなかったり、生活習慣が悪い方向へと変化しがちになります。
知らないうちに肌トラブルにつながる行動をとっている可能性も考えられるため、まずはどういった行動がNGなのかを見極める力が必要です。
代表的なNG行動として挙げられるのは以下の4点です。
メイク落としを後回しにしてしまう
遅くまで残業をして帰宅した日や飲み会で遅くなった日、出張先から帰ってきた日などは、疲労が蓄積しているため帰宅してすぐに寝てしまうこともあるでしょう。
しかし、メイクを落とさないまま寝てしまうと、睡眠時に肌へ大きな負担をかけてしまい、ターンオーバーが乱れる原因となってしまいます。
10代や20代の頃はメイクを落とさなくても大きな影響を感じることはありませんが、30代、40代になると肌に蓄積されたダメージが顕在化してくることもあります。
その結果、肌が乾燥しやすくなり皮脂の分泌量が増え、角栓ができやすい肌質へと変化していきます。
洗顔の際に強い力で擦る
ターンオーバーが乱れる大きな要因のひとつに肌の乾燥があります。
肌の乾燥はさまざまな要因によって引き起こされますが、なかでも注意したいのが摩擦です。
たとえば、洗顔やクレンジングの際に汚れやメイクをしっかり落とそうと強い力で擦ってしまうと、摩擦が加わり乾燥しやすくなります。
▶関連記事:「洗顔後の化粧水、美容液、乳液・クリームの使い方」
睡眠不足・慢性的なストレス
毎日のように仕事や家事に忙殺されていると、できるだけ多くの活動時間を確保しようとして睡眠時間を削ってしまいがちです。
しかし、正常なターンオーバーを促進するためには十分な睡眠が不可欠であり、寝不足によって肌質が変化していくことも珍しくありません。
また、仕事やプライベートに関して強いストレスを抱いている場合も、睡眠不足に陥ったときと同様に肌トラブルが発生しやすくなります。
脂質や糖質の過剰摂取
肌トラブルを生じさせる内的な要因として、睡眠不足やストレスのほかに多いのが食生活の乱れです。
特に脂質や糖質が多い食事を摂っていると、皮脂の分泌量が増えてベトベトとした感覚の肌になることも。
その結果、皮脂が毛穴に詰まり角栓ができやすくなるのです。
また、皮脂の過剰分泌が気になってくると、普段よりも入念に洗顔やクレンジングをするようになり、自然と強い力で擦ってしまうこともあります。
角栓ができないようにする「予防ケア&生活習慣」
肌に角栓が詰まると、皮脂が酸化し黒いブツブツが目立ってくることがあります。
また、肌の表面がザラザラとした感触になり、それらが原因でコンプレックスを抱く方も少なくありません。
では、こういった肌トラブルを防ぐためには、どういった点に注意すれば良いのでしょうか。
見直すべき生活習慣やスキンケアのコツなどを紹介します。
食習慣を見直す
毎日のように脂質や糖質の多い食事を摂っている場合には、まず食習慣を見直すことからはじめてみましょう。
たとえば、脂肪分の多い肉類から魚介類中心のメニューに変更したり、甘いものの摂取量を意識的に減らしてみたりすることも重要です。
また、毎日アルコールを摂取するのが習慣化している場合はお酒の量を少しずつ減らしたり、曜日を決めて休肝日を設けたりする方法もおすすめです。
脂質や糖質の多い食事ではビタミンやミネラル類が不足しがちになるため、肌のターンオーバーを促進するためにも野菜やフルーツ、海藻などを意識的に摂取するようにしましょう。
ストレスとうまく付き合う
私たちが社会生活を送るうえで、ストレスを完全に排除することは不可能といっても過言ではありません。
慢性的なストレスは肌の大敵ですが、ストレスをなくすることを考えるのではなく、うまく付き合っていく方法を考えてみましょう。
たとえば、週末は趣味の映画を観る時間をつくる、ウォーキングや筋力トレーニングなどで適度に体を動かすなど、ちょっとした工夫をするだけでストレスを低減できる可能性もあります。
そのような対策をしても、どうしても頭から悩みが離れない、大きなストレスを感じてしまう場合には、思い切って環境を変えてみることも重要です。
肌の保湿
洗顔やクレンジングをした後は顔がさっぱりとして気持ち良いものですが、直後から肌が突っ張ったように感じる方も多いのではないでしょうか。
実はこのように肌が突っ張っているのは、肌の表面から水分が失われていっている証拠でもあります。
これを放置しておくと、肌は水分の蒸発を抑えようと過剰な皮脂を分泌し、角栓ができやすくなってしまいます。
そこで、洗顔やクレンジングの直後には化粧水を塗って十分な水分を与え、乳液やクリームなどで肌を保湿しておくことが重要です。
これにより、つねに適正な水分量が保持され、肌の乾燥や皮脂の過剰分泌を抑えられるようになります。
質の高い睡眠
睡眠不足は肌にとっての天敵といっても過言ではありません。
単に「◯時間以上の睡眠を確保すれば良い」というわけではなく、睡眠の質こそが重要なポイントとなります。
肌のターンオーバーは睡眠中に活発になると紹介しましたが特に夜10時から深夜2時頃がゴールデンタイムといわれています。
そのため、早めの時間に就寝して朝早く起床する生活リズムが理想的といえるでしょう。
仕事や家事の都合などで夜10時に就寝するのは難しいと感じる方も多いと思いますが、できるだけ早い時間に就寝することでターンオーバーのサイクルを正常化させることができます。
角栓が出来てしまった場合のおすすめスキンケア!
角栓を予防するためのポイントは上記で紹介した通りですが生活習慣をいきなり変えるのは現実的ではないことも事実です。
もしすでに角栓ができてしまった場合、どのように取り除けば良いのでしょうか。
基本となるのは、クレンジングや洗顔を正しい方法で行うことです。
クレンジングオイルで化粧落とし
メイクを落とす際には、毛穴にファンデーションなどが詰まらないよう洗浄力の高いものを選びましょう。
クレンジング剤にはさまざまなタイプがありますが、なかでもおすすめなのがオイルタイプの製品です。
毛穴に詰まった皮脂や角質も溶かし出す効果があり、リキッドタイプやクリームタイプよりもおすすめです。
洗浄力の高い洗顔料で洗顔
クレンジングが終わったら、洗顔料で顔を洗っていきます。
洗顔料にもさまざまな製品がありますが、毛穴に詰まった角栓を取り除くためには、炭やクレイなどが配合されたものがおすすめです。
細かい粒子が毛穴に入り込み、詰まった皮脂や角質をきれいに取り除く効果が期待できます。
収れん化粧水で毛穴を引き締める
角栓をきれいに取り除くことができたのに、毛穴が開いたままだと再び角質や皮脂が詰まってしまいます。
そのため、洗顔の後は速やかに収れん化粧水を塗布し、肌にうるおいを与えつつ毛穴を引き締めましょう。
”収れん”とは引き締め効果の意味で、これをスキンケアアイテムとして活用することで毛穴の開きを抑え、ふたたび角栓が毛穴に詰まるのを防止してくれます。
まとめ
毛穴に皮脂や角質が詰まることで生じる角栓。
主な原因としてはターンオーバーの乱れや不十分なクレンジング、洗顔、皮脂の過剰分泌などが考えられます。
肌への物理的なダメージや、メイクの残りや汚れが皮脂と混ざり合って毛穴に詰まるケースもありますが、このような外的要因だけでなく、食生活の乱れやストレス、睡眠不足といった内的要因によっても引き起こされます。
まずは、これまでの生活習慣を見直すとともに改善すべき点がないかを振り返り、もし角栓ができてしまった場合には正しいスキンケアを心がけましょう。
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