2022年8月16日2023年10月26日お肌のトラブルケア
日焼け止めの正しい使い方とは?効果を持続させるためのポイントや商品の選び方も解説
夏の季節になると気になるのが紫外線による日焼けです。
さまざまな肌トラブルの原因にもなるため、日焼け止めクリームや乳液、スプレーなどを塗って外出している方も多いのではないでしょうか。
日焼け止めといえば夏に塗るものというイメージがありますが、美肌を維持するためには季節を問わず使用することが理想的とされています。
今回は、日焼け止めの正しい塗り方や使用時の注意点、効果を持続させるための塗り方のポイントなどもあわせて紹介しましょう。
日焼け止めは一年中塗る必要がある?
日焼け止めといえば夏のシーズンに欠かせないスキンケアアイテムというイメージがありますが、実は日焼けの原因となる紫外線は季節を問わず降り注いでおり、春や秋、そして冬でも油断をしてしまうと日焼けをするリスクが高まります。
そのため、長時間の外出をする場合には、肌のダメージを抑えるためにも日焼け止めは一年中塗るのが理想的といえるでしょう。
日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めを塗っていたはずなのに日焼けをしてしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
このような事態を防ぐためにも、日焼け止めの正しい塗り方を把握しておくことが重要です。
日焼け止めはどのタイミングで塗るべき?
日焼け止めは外出前に塗ることはもちろんですが、汗をかきやすい天候のもとでは日焼け止めが落ちてくるケースがあります。
そのため、できれば2〜3時間おきに日焼け止めを塗り直したほうが長時間効果を維持できます。
塗る順番は?下地が先?
化粧と日焼け止めを併用する場合、どの順番で塗れば良いのか迷う方も多いでしょう。
基本的には、化粧下地を塗る前に日焼け止めを塗っておくことが重要です。
なお、最近では日焼け止め効果がある化粧下地も販売されているため、これをうまく活用すればメイクの時間を短縮できるためおすすめです。
下地と日焼け止めは両方とも塗るべき?
日焼け止め効果のある化粧下地を利用する場合、さらに日焼け止めも併用することで日焼け止め効果をアップできると考える方も多いでしょう。
しかし、重ね付けをしたからといって日焼け止め効果が高まることはありません。
日焼け止めの「適量」とは?
日焼け止めクリームや乳液などの使用方法を見ると、「適量を手にとって」などの表現が用いられていることがあります。
しかし、そもそも日焼け止めの適量とはどの程度なのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
環境省が公開している「紫外線環境保険マニュアル」では、顔に塗布する場合の日焼け止めの量を以下のように決めています。
クリーム状の日焼け止め:パール粒1個分を顔全体に塗った後、さらに同量を重ね付け
液状の日焼け止め:1円硬貨1個分を顔全体に塗った後、さらに同量を重ね付け。
すなわち、クリーム状の場合はパール粒2個分、液状の場合は1円硬貨2個分が適量ということになります。
日焼け止めとフェイスパウダーを併用するメリット
日焼け止めを塗ることでさまざまな悩みを抱く方も少なくありません。
そのようなときは、日焼け止めを塗った後にフェイスパウダーで仕上げるのがおすすめです。
テカリ・メイクの崩れを防ぐ
日焼け止めには油分が含まれている製品が多く、肌に塗ることでテカリが出たりベタベタとした感触になることがあります。
しかし、最後にフェイスパウダーを塗ることで、余分な油分を吸収しサラサラとした肌触りに仕上げられます。
また、皮脂も吸着してくれるため、メイクの崩れも防ぐことができるでしょう。
肌を美しく見せる
汗をかきやすい夏の季節は、毛穴が開き皮脂の分泌量も増える傾向にあります。
毛穴が開いていると肌のキメが荒く見えてしまうこともありますが、フェイスパウダーを併用することで毛穴を細かい粒子でカバーでき、肌の美しさをキープできます。
日焼け止めは顔のどこから塗るのが正しい?
日焼け止めを顔に塗る場合、クリーム状のものであれば額と鼻、両頬、顎の5か所に置き、丁寧に肌になじませるように伸ばしていきます。
部位によって日焼け止めを塗る順番は気にする必要はありませんが、はじめに5か所に置いて全体をなじませた後は、再び同量を同じ手順で均一になるように塗っていきましょう。
NGな日焼け止めの塗り方
日焼け止めは塗り方ひとつで均一性がなくなり、ムラができてしまうことがあります。
また、間違った塗り方を続けていると肌に負担がかかり、さまざまな肌トラブルの原因になることも。日焼け止めを塗る際に注意したいNGな方法を部位ごとに紹介しましょう。
顔・首
日焼け止めを顔に塗る際のNG例としては、両手で日焼け止めを擦るように広げてから塗る方法です。
上記でも紹介したとおり、はじめに額と鼻、両頬、顎の5か所に置いてからなじませることで、顔全体に均一に広げることができます。
また、首に塗る際には直立の状態のままだとムラができやすくなります。
首を反らしたり俯いたりしながらまんべんなく日焼け止めが行き渡るようにしましょう。
もう一点重要なのが、強い力で擦らないということです。
肌は摩擦が生じるとメラニン色素が生成され、色素が肌に沈着しやすくなります。
シミの原因になることもあるため、優しい力で塗るようにしましょう。
身体
顔や首と同様、身体に日焼け止めを塗る際にも強い力で擦るのはNGです。
また、手でなじませてから塗るのもムラができやすいため避けたほうが良いでしょう。
身体は顔と比べて塗る面積が広いため、日焼け止めを直線状に出した後、手のひらで円を描くように伸ばしていくのが理想です。
日焼け止めの塗り直しは必要?
日焼け止めは汗や皮脂とともに流れ落ちることも多く、外出前に塗っただけでは不十分な場合もあります。
特に汗をかきやすい時季は、冒頭でも紹介したとおり2〜3時間おきに塗り直すのが理想的といえるでしょう。
しかし、メイクをしていると日焼け止めを簡単に塗り直すことは難しいものです。
そんなときに役立つ方法を紹介しましょう。
フェイスパウダーを活用
フェイスパウダーのなかには、日焼け止めクリームと同様にUVカットの機能をもった製品もあります。
これを活用すれば、メイクを落としてから日焼け止めを塗り、その上から再びメイクをするといった手間を省くことができます。
スプレータイプを活用
汗などで日焼け止めが落ちた場所があれば、そこをピンポイントでカバーできるスプレータイプの日焼け止めを活用する方法もあります。
化粧の上からでも使用できる製品も多く、手を汚すことなく簡単に日焼け対策ができます。
効果が持続する塗り方のポイント
日焼け止めの正しい塗り方ができていないと短時間で効果が切れてしまい、日焼け跡が残ってしまうこともあります。
長時間にわたって日焼け止めの効果を持続させるためには、十分な量の日焼け止めを塗ることが大前提といえます。
肌がベタつくからといって少量の日焼け止めを薄く塗る方もいますが、このような塗り方では効果が持続しにくくなってしまいます。
日焼け止めの正しい塗り方でも紹介したとおり、2回に分けて重ね塗りをすることを心がけましょう。
日焼け止めを塗った日のクレンジング・洗顔のポイント
外出先から帰ってきた際には、肌トラブルを防ぐためにも日焼け止めをしっかりと洗い流す必要があります。
仮に、メイクをせずに日焼け止めやフェイスパウダーだけを塗っていたとしても、メイク落としでしっかりと洗い流しましょう。
特にフェイスパウダーは毛穴を目立たなくするために、細かな粒子が毛穴をカバーするようにできています。
メイク落としや洗顔をしないまま就寝してしまうと、毛穴にパウダーが詰まってしまい炎症や吹き出物ができる原因にもなります。
▶関連記事:毛穴トラブルの改善
シーンに合わせた日焼け止めアイテムの選び方
一口に日焼け止めといっても、商品によって「SPF」や「PA」の数値が異なります。
これらの数値は高ければ高いほど強力な紫外線から守ってくれる働きをしますが、その分肌にも負担がかかりやすい特性があります。
通勤や買い物などの日常生活においては、SPF10から20、およびPA+からPA++程度の商品が最適といえるでしょう。
一方、炎天下でのマリンスポーツやキャンプ、野外フェスなどにおいては、SPF50以上、PA++++の商品を使い分けるのがおすすめです。
また、メイクと併用する場合には肌になじみやすいミルクやクリームタイプ、炎天下の活動に使用する際には肌への伸びが良いジェルタイプを選ぶと良いでしょう。
日焼け止め以外の紫外線対策アイテム
日焼け止めを塗ってくるのをうっかり忘れてしまった、または日焼け止めを塗る時間がなかった場合などは、日焼け止めクリームや乳液、スプレーなどを塗る以外にもさまざまな対策方法があります。
なかでもおすすめなのが、帽子と日傘です。
物理的に紫外線をカットしてくれるため、特に顔や首などの日焼け対策には高い効果を発揮するでしょう。
しかし、日差しの向きやアスファルトからの照り返しによっては腕や脚が日焼けしてしまうことも多いため、できるだけ肌を露出させないことも重要なポイントです。
まとめ
日焼けの原因となる紫外線は夏の季節以外にも降り注いでいることから、きめ細かい肌を維持するためには一年を通して日焼け止めを塗るのが好ましいです。
しかし、一口に日焼け止めといってもさまざまな製品があり、強力な防止効果が見込めるものを常時使用していると肌を傷める原因にもなります。
今回紹介した日焼け止めの正しい塗り方や商品の選び方を参考にしながら、日頃の紫外線対策に役立ててみてください。
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