2025年1月31日2025年1月30日未分類,皮膚科医に学ぶ正しいスキンケア,美容コラム

『目の下のクマ』 を知る②

目の下のクマは、疲れた印象老けた・不健康といった印象を与えてしまいます。

 

メイク用品で隠すという手段もありますが、限界も当然あります。

 

前回に引き続き、今回はも多くのかたが悩む『目の下のクマ』について、原因から分類してみます。

 

▶前回の記事はコチラ:『目の下のクマ』 を知る①

皮下脂肪の薄さによる目の下のクマ

目の下は、脂肪組織が、他の部位に比べて厚みがありません。

 

そのため、下の組織( 眼輪筋など) の色味が現れやすくなります。

 

この場合、暗く赤みを伴う目の下のクマであることが多いです。

 

また脂肪が突出する例もあり、これは” 脱脂“ が適応となる眼窩下脂肪です。

 

皮下脂肪とは異なるものですが、目の下に突出してくると、その下側に線が入り、クマと認識されます。

 

 

 

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骨格による目の下のクマ

目は、眼窩という骨のくぼみにありますが、その目の周りの骨の形によって、若い時から目の下のクマが目立つ例があります。

 

女性の場合、骨粗鬆症の影響が骨に現れやすいものです。

 

骨が減ると、余計に眼窩が広がり、目の下のクマは構造的に影となり、その他原因と相まって、目立つようになります。

 

 

 

血流うっ滞による目の下のクマ

目の下の皮膚血流は、周囲の皮膚と比較して、速度が遅いためうっ滞しやすくなります。

 

うっ滞した血液は酸素飽和度が低下しているので、皮膚の明度を下げるようです。

 

特に目の下のクマが顕著な皮膚では、血流速度は遅いという報告もあります。

 

もちろん皮下にある眼輪筋も血管が豊富な組織で、血流うっ滞があるとさらに皮膚表面の明度を下げる原因となるでしょう。

 

目の周りのマッサージで改善する目の下のクマがこのタイプです。

 

 

 

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まとめ

このように、目の下のクマには様々な原因があります。

 

自己ケアで補えるものから、美容医療で治療をしなければ改善しないものまであります。

 

それぞれに適応のある施術やケアをしなければ、変化どころか悪化する可能性もありますので気を付けなければなりません。

 

特にメラニンによる色調変化においては、安易に照射系治療をしてはいけない最たるものです。

 

困った時は専門家に診てもらうのが一番と思います。

 

この記事を書いた人

濱野 英明先生

濱野 英明 先生

テティス横濱美容皮膚科 院長

日本皮膚科学会 皮膚科専門医

一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

川崎市立川崎病院、慶應義塾大学病院皮膚科、稲城市立病院皮膚科、済生会横浜市南部病院皮膚科での勤務を経て、横浜の桜木町駅前に医療とエステを融合させた「テティス横濱美容皮膚科」を開設。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会、日本レーザー医学会等に加盟し、最新の確かな情報を基に、安全で効果の高い美容医療を提供している。また、ミス・ユニバースやミススプラインターナショナルのビューティーキャンプ講師や審査員も務める。

 

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