アラントイン

抗炎症成分の一種です。牛の羊膜の分泌液から発見された成分で、水に溶ける白色の粉末です。
尿素から合成されたり、コンフリーなどの植物から抽出されて原料化されています。
消炎効果や細胞を活性化する働きがあるので、肌荒れを防ぐ目的で化粧品に配合されています。
また育毛作用もあるので、育毛製品にも使われています。
ほかにも、皮膚を保護する効果も期待できることから、軟膏や医薬品のリップクリームなどに含まれる場合もあります。
新しい肌の再生を促進させる作用により、肌の傷などへの働きかけも期待されます。
古くなった肌を取り除くことにより、メラニンを含む古い角質も一緒にはがれ落ちるという意味では、色素沈着を防ぐ効果も期待できるかもしれません。
美白効果が期待される化粧品は一般的に医薬部外品に分類されるものです。
しかし、アラントインによる美白効果は今のところ認められていません。
また、アラントインが含まれた医薬部外品はありますが、アラントインを主成分とした医薬部外品もありません。
また、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)の影響から肌を守る効果が期待されます。
有効成分としてグリチルレチン酸誘導体とアラントインを配合し、ヒアルロン酸ナトリウムを保湿成分として配合したクリームを使用した臨床試験では、アトピー性皮膚炎の患者99名のうち78.8%に症状の改善が見られたという報告もあります。
副作用など人体に対する毒性などは確認されていません。

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