角質層

表皮の最も外側にあるのが角質層です。扁平状(へんぺいじょう)の角質細胞が、規則的に隙間なく数層から10層以上重なっています。この細胞は無核で死んだ細胞で表面から角片(アカ)となって剥がれていきます。
通常この層では15~20%の水分を含んでおり、角質細胞(ケラチン)、細胞間脂質、NMF(保湿成分)などで構成され、水分保持機能やバリア機能をつかさどっています。水分が10%以下になった状態を乾燥肌といいます。
角質層のすぐ下にはバリアゾーンと呼ばれるものがあり、体外からの水分の浸入を防ぎ、また、体内からの水分を逃がさない構造になっています。角質層がなくなると外界から保護されなくなるため、24時間以内に生命活動の維持ができなくなるといわれています。
角質層のケラチンは抵抗力が強いため、紫外線の5~10%を反射させ、残りはメラニンが拡散、吸収する。

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