トラネキサム酸

アミノ酸の一種です。正式にはt‐4アミノメチル‐シクロヘキサンカルボンといい、医薬品ではトラネキサム酸といいます。
医薬部外品の有効成分として2002年に承認されました。プラスミノーゲンの働きを阻害することで炎症反応を抑えます。
強い紫外線を浴びると、肌が炎症を起こした時に発生するプロスタグランジンというメラニン色素生成誘導因子の発生を抑制します。肌荒れを誘発するプラスミンというタンパク分解酵素の生成も抑制するので、美白商品だけではなく、肌荒れを防ぐ商品にも適している成分です。
抗炎症・抗アレルギー効果や止血効果を持ち、もともとは湿疹・じんましんの治療や出血を止める目的などで長く医療の現場で用いられています。現在は、成分含有量に差はありますが、肝斑改善を目的にした薬をはじめ、シミそばかす治療のための内服薬、美白効果を謳った化粧水なども登場しています。

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