基底層

皮膚の表皮と呼ばれる最も内側の層の一部で、皮膚の新しい細胞が生成される場所です。
基底層は表皮の中でも最も深い部分に位置しており、その下には真皮が続きます。基底層を構成する主な細胞は、基底層細胞と呼ばれる若い角化細胞(表皮ケラチノサイト)で、基底層全体の95%を占めています。形は円柱状で1層構造です。
基底層には角化細胞の他に色素細胞メラノサイト)が5%ほど存在します。このメラノサイト紫外線などの刺激を受けることで、メラニンを合成し、肌色に影響を及ぼします。
肌色が濃いほど、メラニン色素が多く含まれていることになりますが、メラノサイトの数自体は人種や性別の違いに関わらず同一に分布されています。つまり、肌色の違いはメラノサイトの細胞自体の大きさや作られるメラニン色素の量によって決まるということです。メラニンの主な働きは、紫外線の防御です。

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